京都祇園祭・南観音山の一年 ロゴ
京都祇園祭・南観音山の一年 イメージ
 
  2009年は7/15より現地から、今年の祇園祭・南観音山のようすをお伝えいたします。
 
 
祇園祭観光ガイド
 

祇園祭と南観音山
祇園祭・ズバリ見どころ
  山鉾立てと曳き初め
    〜町衆の気分で参加しよう!
  情緒溢れる宵山
    〜山鉾から山鉾へそぞろ歩き
  祭のクライマックス山鉾巡行
    〜どの場所から見ましょうか?
全山鉾32基の紹介
行事の日程
祇園祭・観光Q&A
アクセス
宿泊

祇園祭リンク集

 

祇園祭 今の風景 2008
祇園祭 今の風景 2007
祇園祭 今の風景 2006
祇園祭 今の風景 2005

祇園祭 今の風景 2004

 
  祇園祭の歴史
南観音山について
密着!南観音山の1週間
山鉾巡行順 一覧
こちらはブロードバンド環境を想定して制作しております。ムービーの閲覧にはWindowsMediaPlayerが必要です。
  第一章祭を中心とした一年
9月 お囃子の練習の開始
1月 新年会
5月 愛宕山詣り
6月 ちまき巻き

第二章いよいよ祭が始まる7月
7/1 吉符入り・二階囃子
7/12 山立て
7/12 松を選ぶ
7/12 真木を取り付ける
7/13 続・山立て
7/13 曳き初め
7/15 清祓い
7/13〜16 宵山の風景
7/16 南観音山の宵山

第三章祭のクライマックス山鉾巡行
7/17 ついに動き出す
巡行中の儀式
フィナーレを迎える
7/18 来年の夏も・・・

  制作・運営にあたって
お問い合わせ
祇園祭・全山鉾32基の紹介

祇園祭は現在32の山鉾があり、それぞれ町単位の保存会によって運営されています。山鉾それぞれに独自の歴史・いわれがあり、それに基づいた行事や風習・懸装品と呼ばれる美術品が今に残ります。本サイトでは南観音山を特集していますが、他にも魅力ある山鉾が沢山あるのです。

下の地図中にある、各山鉾(★印)をクリックすると、解説のコーナーへジャンプします。



長刀鉾
 毎年、「くじ取らず」として、必ず巡行の先頭を行く鉾で、32基中、唯一生稚児が乗る鉾としても有名である。謡曲「小鍛冶」で有名な三条小鍛冶宗近作の長刀が鉾先に使われたことからこの名が付いた。この長刀は娘の病気の回復を祈願して宗近が八坂神社へ奉納したものだが、その後、鎌倉時代にある武人に愛用された際に不思議な出来事が連発したため返納された。そして、大永二年(1522年)、神のお告げにより長刀鉾町でこの長刀を飾ったところ、流行していた疫病は治まったいう逸話も残っている。現在、巡行の際にはレプリカが用いられ、当時のものは宝物として保存されている。

 真木の中ほどの「天王座」には和泉小次郎親衡の衣装着の人形が祀られている。前懸と胴懸には16〜18世紀の希少な絨毯が用いられてきたが、現在ではその復元品を使用している。
 
▲全山鉾の中でも1、2を争う豪華絢爛な装飾。 ▲山鉾には会所2階の廊下から渡る。会所は平成11年に改築されたばかり。
▲鉾の周辺に沢山売店があるのですぐ買えるはず。 ▲女人禁制を解禁した山鉾が多いが、長刀鉾では今も伝統を守り、女性は鉾には上がれません。
   
グッズ:
 厄除けちまき 1000円
 長刀 1600円
 手ぬぐい 500円
 のれん 1500円
 ミニ鉾 3000円
 ほか

鉾に登るには:
グッズ購入者はもれなく
(女性除く)

ご朱印:
   



 
霰天神山
 
 永正年間(1504〜1520)に京都が大火にあった時、急に霰が降ってきて大火事が終息した。その時に小さな天神像が降ってきたのを祀ったのが山の起こりといわれている。多くの山鉾が焼けた天明や元治の大火の時もこの山には被害がなかったことも、かつては「火除天神山」と呼ばれていた所以である。宵山では「火除け・雷除け」の御符が授与される。

 鳥居を正門として、側面と背面には極彩色の回廊を巡らされている。中央には唐破風春日造の社殿を安置し、紅梅と松が飾られ、天満宮の様相を呈している。
 
 
霰天神山
 
 
▲会所外観

▲会所の中
 
▲台所に張っておくとご利益があるという。   ▲天神さまのシンボル、梅の花が可愛らしいちまき。
   
     
グッズ:
 ちまき 600円
 火よけのお札 200円
 手ぬぐい 800円
 扇子 3500円

ご朱印:

   


 
郭巨山
 
 中国の史話「二十四孝」の一人である郭巨の釜掘りの故事に由来する。貧しさのあまり、母と子を養うことができない郭巨が「子は再び得べし、母は複得べからず」と子を山へ埋め捨てようとしたところ、土の中から黄金の釜を掘り当て、その後母に孝行を尽くした。

 山には御神体として寛政元年(1789)金勝亭九右衛門利恭の作である、郭巨と童子の人形が乗る。この山に限って屋根覆いがかけられている。
 
 
郭巨山
 
 
▲山の外観。

▲会所の外観。
▲ここのちまきには金運のご利益があるとか。
グッズ:
 ちまき 500円

ご朱印:
   



 
山伏山
 
 御神体の山伏は浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)という人物で、かつて八坂の塔が傾いた時に法力によって直したという。7月15日には聖護院の山伏が参詣し、清払いでは八坂神社の神官のほかに六角堂による祈祷も行なわれる。明治初年の神仏分離以前の姿をこの山にみることができる。

 見送りの「龍波濤文様(りゅうはとうもんよう)」の綴錦は平成11年に復元された。
 
 
山伏山
 
 
  ▲会所内部。
▲会所外観。

 
▲袋がモダンなちまき
   
▲懸装品

グッズ:
 ちまき 700円

ご朱印:  
  



 
函谷鉾
 
 中国戦国時代、斉の孟嘗君は秦の昭王に指名されて宰相となったが、讒言によって追い詰められ、秦の国を逃れて深夜、函谷関に到着した。だが、この関は早朝の鶏の鳴き声で開く規定になっていた。そこで家来が鶏の鳴き声を真似してみると、辺りの鶏がつられて鳴き出し、門が開いて一行は逃げ切った、という故事「鶏鳴狗盗(史記)」に由来する。

 鉾の先端の三日月と山は夜中の山並みを表し、真木の天王座には孟嘗君、その下には雌雄の鶏を従えている。天明の大火(1788年)に焼失したが、50年後の天保十年(1839年)に復興された際、「嘉多丸」と呼ばれる稚児人形が作られ、以来、巡行では稚児人形が使われている。 前懸のタペストリーは、旧約聖書の創世記の場面を描いた16世紀末のベルギー製で重要文化財に指定されている。
 
函谷鉾
 

▲古代米入りというちまき。
▲会所1階の売店

 
グッズ:
 厄除けちまき 1000円
 函谷鉾うちわ 300円
 1色刷り手拭 500円
 カラー手拭 600円
 扇子(大) 6000円
 他

鉾に登るには:
拝観料:大人1000円
    子供500円

ご朱印:
   



 
占出山
 
 「日本書記」に残された新羅遠征の説話の主人公、神功皇后(じんぐうこうごうが、九州・肥前の国松浦で鮎釣りをし、戦勝を占ったという伝説に由来している。御神体の神功皇后の人形は、右手に釣竿を持ち、左手には吊り上げた40cmほどの鮎を持っている。

 神功皇后は古くから安産の神といわれており、公家の姫らから寄進された懸装品が今も多く残る。くじ順でこの山の巡行が早い年は、お産が軽いといわれている。宵山には安産の御符と腹帯が授与される。
 
 
占出山
   

▲会所の内部
 
▲巡行本番までは会所の中に懸装品を展示している。

▲安産祈願の御守
    ▲厄除けちまき

▲安産の祈願だけでなく、安産のお礼も書かれていたりする。

 
▲占出山の故事にちなんで、祇園祭の時だけの限定発売のお菓子、「吉兆あゆ」。鮎の形に模して、中には「ぎゅうひ」が入っている。
グッズ:
 厄除けちまき 400円
 安産御守 500円
 絵はがき 200円
 絵馬 500円
 吉兆あゆ 950円
 他

ご朱印:
   

 


 
四条傘鉾
 
明治四年の巡行を最後に姿を消していたが1987年に117年ぶりに傘鉾が復興し、翌年から巡行に参加するようになった。傘鉾に欠かせない棒振り囃子は滋賀県の滝樹神社に伝わる「ケンケト踊り」を参考に復元された。 応仁の乱以前に起源をもつ古い鉾の姿を、今に忠実に伝えている。
 
 
四条傘鉾
 

▲鉾の横のテントが売店兼会所のようだ。
▲鉾もそうだが、やはり見所は棒振り囃子だろう。

   

▲厄除けちまき
 
▲可愛らしいわらじ飾り。厄除けや縁結びのご利益があるらしい。
グッズ:
 厄除けちまき 500円
 縁結び・厄除けわらじ飾り
 500円
 他

ご朱印:
   



 
孟宗山
 
 中国の史話「二十四孝」の一人である孟宗が、病気の母が欲しがる筍を真冬の雪の中探し回り、ついに掘り当てて母を喜ばせた説話から取材している。町名が笋町(たかんな:たけのこの意味)にちなんで孟宗の名を借りたという。御神体の人形は七条大仏師康朝左京の作といわれており、笠をつけて右手に雪のかぶった筍を持ち、肩には鍬をかついで立っている。 竹内栖鳳の作の見送、「孟宗竹林図」は白綴地に墨一色で描かれており、華やかな彩りの山鉾の中では異色の存在である。
 
 
孟宗山
 
 
▲故事から、ご神木の松には綿で作った雪が積もっている。真夏に雪というのも面白い。

  ▲会所入り口

▲会所の内部。中庭に面して売店がある。

 
▲ちまきにも綿で作った雪が付いている。
   
▲御神体の人形。

グッズ:
 厄除けちまき 500円
 他

ご朱印:
   



 
月鉾
 
 『古事記』によると,伊弉諾尊(いざなきのみこと)が黄泉の国から戻って禊(みそぎ)祓い(はらい)をした時,左眼を洗って天照大神(あまてらすおおかみ),右眼を洗って月読尊(つくよみのみこと),鼻を洗って素戔鳴尊(すさのおのみこと)を生んだ。夜と水徳の神であったこの月読尊が由来。

 鉾頭に三日月をつけており、天王座には月読尊が祀ってある。稚児人形の「於兎丸」は、現代的な容貌で明治四十五年五代目伊東久重作であり、前年までは生稚児が乗っていた。
 
 
月鉾
 
 
▲鉾外観 ▲鉾に登るには会所2階の渡り廊下から。
 

▲厄除けちまき

   
グッズ:
 厄除けちまき 1000円
 手拭 1000円
 ゆかた 5000円
 他

鉾に登るには:
グッズ買い上げでもれなく

行事:
お囃子 13日 19:00〜
    14日 19:00〜
    15日 18:00〜
    16日 16:30〜
日和神楽 16日 20:30出発
巡行 17日 8:30 町内出発

ご朱印:
   



 
油天神山
 
 古くから町内(風早町)に祀られていた天神(菅原道真)を祀った山で、油小路通にあるところから「油天神山」と呼ばれる。社殿・鳥居ともに立派な朱塗りが特徴的。真木の松の他に天神さんと深い関係のある紅梅の枝を立て、鈴をつけている。
 
 
油天神山
 
 
▲会所外観
 
▲懸装品

▲天神さんのトレードマークともいえる梅の花形が可愛らしいちまき。

▲学問の神様ということで、進学の御守が人気。
グッズ:
 厄除けちまき 500円
 進学御守 500円
 ほか

ご朱印:
   

 


 
太子山
 
 聖徳太子が四天王寺建立にあたり、自ら良材を求めて山に入り、老人に大杉の霊木を教えられ六角堂を建てたという伝説に由来する。

 他の山がいずれも松を立てているのに、この山のみが真木に杉の木を立てている。少年像の聖徳太子像は、鬟(みずら)に髪を結んでふっくらした顔立ちをしている。宵山には聖徳太子に因んで知恵をさずかるという「杉守り」「知恵のお守り」が授与される。
 
 
太子山
 
 
▲会所の外観。山鉾町の中では少し遠い場所にあるせいか、静かな中で祭りを楽しめる。
▲山の外観


▲厄除けちまき


▲聖徳太子に因んで知恵をさずかるという「杉守り」「知恵のお守り」が授与される。
グッズ:
 厄除けちまき 500円
 知恵の御守 500円
 太子山御神布 500円
 絵馬 500円
 扇子 2500円
 ゆかた 4200円
 ほか

ご朱印:
   

 


 
保昌山
 
 応仁の乱以前から存在する山で、明治初年までは「花盗人山」と呼ばていた。源頼光四天王の一人、平井保昌が恋する和泉式部に紫宸殿前の梅を手折ってほしいと頼まれた。一枝折ったものの発見され、矢を放たれながらもようやく逃げ帰った、という伝説がこの山のテーマ。この話は、世阿弥作と伝えられる謡曲「花盗人」(番外)から取材したものと考えられている。平井保昌は丹後守で、謡曲では梅でなく桜となっている。

山は、保昌が紅梅を手折ってくる姿を表している。御神体の人形は鎧に太刀をつけ、梨地蒔絵の台に紅梅を持って掲げている。前懸と胴懸は円山応挙下絵の作品。宵山の晩には縁結びのお守りを授与する。
 
保昌山
 
       
 
▲懸装品と数々のグッズ
▲会所の外観


▲厄除けちまき

▲縁結びの神様と知られており、縁結びに関するものが多い。

▲そういったためか、女性やカップルの姿が多いのもこの山の特徴といえる。
    ▲恋愛成就の祈願をする絵馬で山の周りはいっぱいになってしまう。
グッズ:
 お符付きちまき 600円
 御守 500円
 お守り結び 300円
 お府 300円
 縁結び絵馬 300円
 和泉式部匂袋 700円
 ほか

ご朱印:
   



 
鶏鉾
 
 中国古代、堯(ぎょう)の時代に世の中がよく治まって太平が続き、訴訟の時に打つ太鼓が使われなくなり、苔が生え、やがて鶏が巣を作ったという故事がテーマの鉾。鉾頭の三角の中の円は、太鼓の中の鶏の卵を表している。真木の「天王座」は船形で、海上航海の守護神である住吉明神を祀っている。

 見送りが特に有名で、16世紀頃にベルギーのブリュッセルで制作され、江戸時代初期に輸入されたものと考えられている。トロイア王子が決闘に向かうために妻子に別れを告げる図である。国の重要文化財に指定されている。
 
 
鶏鉾
 
 
▲鉾の外観 ▲会所2階から鉾の上へ。
▲厄除けちまき

グッズ:
 拝観券付きちまき 800円
 拝観券 500円
 拝観券付きゆかた 6000円
 ほか

鉾に登るには:
拝観券付きグッズ買い上げか、
拝観券 500円

ご朱印:
   



 
白楽天山
 
 中国・唐時代の有名な詩人・白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問う場面がテーマになっている山。冠をつけた人形が白楽天、帽子(もうす)をかぶった僧の人形が道林禅師。山の説話に因んで真松は山の中で一番高い。

 天明や元治の大火で、胴懸や人形の胴を失い、その度に復元を繰り返してきた。前懸は、トロイア戦争を描いた、16世紀のゴブラン織。胴掛はフランスで買い付けた約400年前のゴブラン織。
 
 
白楽天山
 

▲会所の売店の様子
 
▲厄除けちまき
グッズ:
 ちまき 500円
 手拭 500円
 ほか

ご朱印:
   


 


 
綾傘鉾
 
 山鉾の非常に古い形態を残している傘鉾の一つで、大きな傘と棒振り囃子の行列で構成される。元治元年(1864)の大火で焼け、明治12〜17年に一度復活したがまた中断。昭和54年(1979)に復興し、巡行を再会した。

棒振り囃子とは、赤熊をかぶり、棒を持った者が、鉦・太鼓・笛の音に合わせて踊るもの。巡行中、数箇所で披露される。ご神体は、金の卵を片足に持った傘の上の鶏。
 
綾傘鉾
 
▲会所は小さな神社のような雰囲気。   ▲ちまき
   
▲ご神体は鶏。傘の上に取り付けられる。

   
 
グッズ:
 ちまき 600円
 ほか

行事:
棒振り踊り
19:00〜 20:00〜
21:00〜 22:00〜

ご朱印:
   

 


 
木賊山
 
 世阿弥の作といわれる謡曲「木賊」がテーマになった山。我が子を人にさらわれた翁が、一人、子を思い出しながら木賊を刈る場面をあらわしている。謡曲中では、最後に子供と再会し、喜びにあふれて終わる。

ご神体は等身大の翁人形で、腰に蓑をつけ、右手に鎌、左手に木賊を持っている。
 
 
木賊山
 

▲山のテーマから、「迷子避け」という、珍しいご利益のある御守が有名。
▲ちまき


▲売店の様子

   
グッズ:
 ちまき 500円
 御守 500円
 木賊山のれん 1000円
 手拭 300円
 扇子 2000円
 ほか

ご朱印:
   



 
菊水鉾
 
 町内に古くからある井戸の「菊水井」にちなんで名付けられている。この鉾には稚児人形が乗っているが、これは魏の文帝の勅使が薬水を求めて山に入った時に出会った、甘菊の露を飲んで700年生き続けた少年をあらわしている。

 現在の鉾は、元治元年(1864年)の「禁門の変」による大火で焼失し、昭和27年(1952)に復興されたもの。唐破風造りの屋根が特徴。鉾頭には天に向いた金色の十六菊をつけている。
 
 
菊水鉾
 
 
▲鉾と売店の様子
   
▲鉾の外観

   

▲鉾の内部の様子。このスペースに40人以上もの人が乗るのだから驚きだ。
▲鉾へは懸けられた梯子を使って上がる。

   

▲ちまき

   
グッズ:
 ちまき(拝観券付) 1000円
 絵馬 500円
 手拭 1000円
 干菓子 1000円
 扇子(大) 5000円
 ほか

鉾に登るには:
拝観券付きのちまきを購入

行事:
囃子の時間
12日 19〜20時
13〜15日 18:30〜20時
16日 15:30〜10:30

ご朱印:
   



 
芦刈山
 
 謡曲「芦刈」がテーマになった山。貧しさのために離別した妻は、都へ出て宮仕えをしてやがて裕福になった。ある時、別れた夫が気がかりになって探してみると、夫は落ちぶれて芦を売っていたという話。

 芦刈山のご神体は山鉾の中でも屈指の古さで、重要文化財に指定されている。妻に去られてさびしく芦を刈る老翁像は、右手に鎌を、左手に芦を一本持ち、芦の野に立つ姿を表している。
 
 
芦刈山
 
 
▲会所の様子
   
▲山の様子

▲ちまき ▲山の周囲には芦をあしらう。
グッズ:
 ちまき 800円
 ほか

ご朱印:
   



 
伯牙山
 
 中国・周時代の琴の名人・伯牙が、親友の訃報を聞き、「自分の琴を真に聞いてくれる人がなくなった」と嘆き悲しみ、琴の弦を断ったという故事がテーマになっている山。このことから明治4年に改名されるまでは「琴破山(ことわりやま)」と呼ばれていた。

御神体の人形は手に斧を持ち、琴を今にも打ち破ろうとする伯牙の姿を表している。前懸は慶寿裂の逸品である。
 
 
伯牙山
 
 
▲会所の中は懸装品が並ぶ。琴の姿もある。
▲山の外観


▲ちまき
▲御神体の琴の名人・伯牙
グッズ:
 ちまき 500円
 ほか

ご朱印:
   



 
蟷螂山
 
 応仁の乱以前に起源をもつ山で、カマキリが山の上に乗るために「かまきり山」とも呼ばれる。カマキリの「カマ」は、自分の力をわきまえずに敵に立ち向かうことで、その勇敢さを賞した中国の君子の故事に由来している。安政4年(1857)を最後に巡行しなくなったが、昭和56年(1979)に再興された。

御所車の屋根には、からくり仕掛けの蟷螂(かまきり)が乗り、羽根と手が動く面白い山。前掛は、山鉾では初の友禅染である。
 
 
蟷螂山
 
 
▲山の外観   ▲細部に渡ってカマキリの意匠が施されている。

▲巡行中、山に乗るカマキリ。宵山までは間近で見ることができる。

 
▲会所の外観
 
▲懸装品が飾られている。
▲ちまき  
グッズ:
 ちまき 500円
 ほか

ご朱印:
   



 
放下鉾
 
 鉾の名前は、真木の「天王座」に放下僧の像を祀ることが由来する。鉾頭は日・月・星の三つの光が下界を照らす形にを示し、その形がお菓子の洲浜に似ていることから、「すはま鉾」とも呼ばれる。

以前は長刀鉾と同様に生稚児が乗っていたが、昭和4年(1929)以降、稚児人形に変わっている。稚児人形は久迩宮嘉王により「三光丸」と命名され、巡行中は生稚児と同様に、鉾の上で稚児舞ができるような造りになっている。
 
 
放下鉾
 
 
▲会所の外観 ▲ちまき

▲会所の2階。懸装品の数々が並ぶ。

▲数々の備品をしまう倉と会所は渡り廊下で繋がっており、作業がしやすくなっている。
▲稚児人形 ▲川泰蔵作の見送り、「バグダッド」
 
▲長刀鉾に続き、放下鉾も女人禁制を守っている。

 
グッズ:
ちまき 500円
ほか

鉾に登るには:
自由(女性除く)

行事:
囃子演奏時間
13・14日 19:00-19:40
20:00-20:40
21:00-21:40
15・16日 18:30-19:10
19:30-20:10
20:30-21:10
21:30-適宜
16日は日和神楽へ

ご朱印:
   



 
岩戸山
 
 素戔鳴尊(すさのおのみこと)の乱暴に怒り、天照大神(あまてらすおおかみ)が岩戸に隠れたため、世の中は暗闇となってしまった。困り果てた八百万神は河原に集まり、大宴会を行い、天照大神を招き出したという、いわゆる天の岩戸の神話がテーマになっている山。

 山とはいえ鉾と同じ車をつけた曳山で、室町時代の狩野永徳「洛中洛外図屏風」に描かれた岩戸山にはすでに車輪が描かれている。内部には天照大神・手力雄命(たぢからおのみこと=天照大神を岩戸から引っぱり出した神)のご神体を祀る。さらに棟上には伊弉諾尊(いざなぎのみこと)のご神体も飾られている。
 
 
岩戸山
 
 
▲売店付近には山にまつわる様々な展示がされており、眺めているだけでも楽しい。
▲山の外観

▲ちまき ▲山に懸けられたハシゴで山に乗り込む。

グッズ:
ちまき(拝観券付) 700円
ほか

鉾に登るには:
拝観券(200円)を購入

ご朱印:
   



船鉾
 
 「日本書紀」に出てくる神功皇后の新羅出船がテーマになっている。「出陣」と「凱旋」の意味をそれぞれ持つ2基の船鉾があったが、今は前者の意味を持つ船鉾しか残っていない。神功皇后と住吉明神・鹿島明神、水先案内をつとめる龍神安曇磯良の4体のご神体を乗せている。

現在の船鉾は、天保年間に完成したもので、船の形をしているのが珍しい。舳先(へさき)には金色の鷁(げき)と呼ばれる想像上の鳥の像を飾り、船尾には飛龍文の舵を付けている。

 神功皇后の御神像は、応仁天皇を生んだことから、巡行中は岩田帯を多数巻いており、祭の後妊婦に授与され安産の御守とされる。  
 
船鉾
 
▲会所の外観 ▲鉾の外観。そのユニークな形状からファンも多いという。

▲ちまき

▲神功皇后を助ける3神。手前から『龍神』『鹿島明神』『住吉明神』。
 
 
グッズ:
岩戸ちまき(拝観券付) 700円
ミニちまき(拝観券付) 700円
お札 500円
手拭 400円
岩戸うちわ 500円
Tシャツ 1500円
ハンカチ500円
ほか

鉾に登るには:
拝観券(200円)を購入

ご朱印:
   

 


 
北観音山
 
 応仁の乱の時代から、隣町の南観音山と1年交代で山を出していた。元々かき山だったが、後に曳き山となった。かつては後祭りの先頭をゆく山であるが、先祭・後祭が合併して以降はくじ取らずで巡行の24番目を行くことになっている。別名「上り観音山」とも呼ばれる。

御神体の観音像は楊柳観音座像と韋駄天立像を祀っている。文和二年(1353)創建で、現状のように飾屋根付きになったのは天保四年(1833)のことである。真木には赤松が用いられ、昔は尾長鳥を飾っていたが、今は鳩をとまらせている。

山鉾巡行の時には見送の横から楊柳観音の象徴として大きな柳の枝をさし出している。見送は17世紀中国・明朝の紅地百子喜遊図で、飾金具も豪華である。
 
 
北観音山
 
 
▲会所の外観 ▲山の外観
   
グッズ:
販売無し


鉾に登るには:
関係者以外登れません

行事:
14日 19:00-20:00
15日 18:30-20:00
16日 18:00-21:50

ご朱印:
   


 
橋弁慶山
 
 謡曲「橋弁慶」がテーマになった山で、五条の大橋で弁慶と牛若丸が戦う姿を表している。狂言「鬮罪人(くじざいにん)」にも「橋弁慶」という構想のもとに巡行した山として説明されている。牛若丸が太刀を持って欄干の上に飛び上がり、弁慶は鎧姿に太刀を斜めに構えている。この人形は五百年も前に作られたもので、牛若丸は、足駄の金具1本で支えられており、製作技術の高さがうかがえる。

 この山には山篭も真松もなく、山の上を舞台として風流の趣向を見せていた時代の形式が残されている。もともと、後祭の先頭を巡行していたが、明治5年以降はくじ取らずで北観音山の次の二番目に巡行することになっている。
 
橋弁慶山
 
       
 
  ▲会所の2階の窓を開けて御神体を展示している。
▲会所の外観


▲ちまき

▲浴衣姿の女の子達が店番をする。
グッズ:
ちまき 500円
力縄 500円
手拭 500円
扇子 800円

ご朱印:
   



 
鈴鹿山
 
 伊勢の国・鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した、鈴鹿権現「瀬織津姫命」の説話がテーマとなった山である。

ご神体の瀬織津姫命は女人の姿で、金の烏帽子をかぶり長刀を持っている。真松には沢山の絵馬がつけられ、巡行後、盗難除けのお守りとして授与される。山洞には悪鬼の首の象徴として赤熊のかしらが置かれ、山中を表現して桧数本を立てている。胴懸は18世紀の中国・清朝時代の作品「中国故事人物図」。
 
鈴鹿山
 
       
 
▲会所の外観。比較的新しい雰囲気。 ▲雰囲気ある廊下を渡って、売店や展示のある中庭へ。

▲紅葉の赤が目に鮮やかな胴懸「紅葉図」(今井俊満 作)

▲浴衣姿の女の子達が店番をする。
 
▲ちまき

グッズ:
ちまき 1000円

ご朱印:
   



鯉山
 
 龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説を基にした、立身出世を意味する「登龍門」の言葉を表している山。

前方に鳥居を立て、山の奥の小社殿には素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られている。勇ましく滝上りする鯉の像は左甚五郎の作といわれている。

山全体を飾る前掛、胴掛、水引、見送は16世紀のベルギー製で、ホーロメスの『イリアッド』(イーリアス物語:トロイア戦争などを描く、前8世紀頃のギリシアの長編叙事詩)の場面を描いている。 。一枚のタペストリーを裁断して用いており、重要文化財に指定されている。
鯉山
 
 
▲山の外観。山は宵山まではそのものよりも会所や展示物が見物。   ▲廊下を渡って、売店や展示のある中庭へ。右側通行。

▲奥行きの深い、まさに「うなぎの寝床」な作りの会所。

▲御神体の鯉は全長1.5mの木彫が見事。名工、左甚五郎作といわれている。

▲ちまき

▲山の故事「登龍門」から、出世のご利益があるといわれている御守が人気。
 
グッズ:
ちまき(絵馬付) 500円
手拭 400円
登竜門御守 300円

ご朱印:
   



八幡山
 
 石清水八幡宮を山の上に祀った山。八幡さんへの信仰が盛んだったため、八坂神社の祭にも登場するようになったのではないかと言われている。

高さ約1mの社殿は江戸時代後期の天明年間(1781〜88)に制作されたといわれ、総金箔で美しい。鳥居には八幡さんの使いといわれる、左甚五郎作といわれる鳩2羽が向かい合っている。八幡宮は普段は町会所の庭に祀っているが、山上の社殿は蔵に保存され、巡行日のみ飾られる。また、山の保存庫には江戸期の画家・海北友雪の祇園会山鉾巡行図が残っており、宵山には飾られて公開される。
 
 
▲山の外観 ▲会所の外観
▲ちまき ▲総金箔の社殿

▲左甚五郎作の白鳩。巡行時は二羽向かい合った形で取り付ける。


 
グッズ:
ちまき(御守付) 700円


ご朱印:
   


 
黒主山
 
謡曲「志賀」にちなみ、六歌仙の一人、大伴黒主が桜花を仰ぎ眺める姿がテーマである。

ご神体は寛政元年の作品で、白髪・白髯の豊かな老人が、伸びあがるようにして桜の花を見上げている姿を表している。昔の山には雰囲気を盛り上げるために松の山篭の他に添山を飾る場合があったが、黒主山には今もそれが残っていて、桜の木が立てられる。前懸は中国の雲龍文綴錦。
 
黒主山
 
       
 
▲山鉾町付近は京都の中心街で、マンションも多い。   ▲御神体である、歌人 大伴黒主の人形

▲山のテーマから、ちまきには桜の花形が付いている。

▲会所の様子

グッズ:
ちまき 700円


ご朱印:
   


 
浄妙山
 
 平家物語の宇治川の合戦がテーマになった山。治承4年(1180)、宇治川の合戦(木曽義仲と源義経の戦い)に、三井寺の僧兵・筒井浄妙が橋を渡って一番乗りをしようとした時、後から一来法師がその頭上を飛び越えて先陣をとってしまったといわれている。

山のご神体2体は、その瞬間を表現したものである。一来法師が「悪しゅう候、御免あれ」と叫びながら先陣を取ったことから「悪しゅう候山」とも呼ばれたり、胴掛のビロード織から「ビロード山」との異名でも呼ばれていた。町内で所有する鎧は,重要文化財に指定されている。
 
浄妙山
 
       

▲豪華なマンションのロビーですよね・・・
▲マンションのロビーが会所の代替機能を果たしている。

   

▲巡行までは筒井浄妙と一来法師が仲良く並んでいる。

▲ちまき
グッズ:
ちまき 400円
ちまき(絵馬付) 700円
ちまき(御守付) 500円


ご朱印:
   


役行者山
役行者山
 
 修験道(しゅげんどう)の開祖である役行者・小角(おづぬ)が、一言主神を使って葛城と大峰の間に石橋をかけたという伝説がテーマの山。

  小角・一言主神・葛城神の三体がご神体。正面の洞に役行者が座しており、女神である葛城神は手に台つきの輪宝を持って山の右側に立ち、一言主神は鬼形で赤熊をかぶり手に斧を持って左側に立っている。 見送は、中国の唐「美人図綴錦」と「龍図絽刺」の2種類がある。また、掛け金具には黄道二十八宿の星座の図が描かれている。
 

▲会所の様子
 
   
    ▲御神体。左より一言主神、役行者、葛城神。
 
▲疫病避けのご利益があるという御守
▲ちまき

▲宵山の夕方、護摩焚きが行われる。

グッズ:
ちまき 700円
御守 500円


ご朱印:
   


 
南観音山
 
 「下り観音山」とも呼ばれ、後の祭の山鉾巡行の殿(しんがり)をつとめる曳山だったが、前祭・後祭が合併してからは巡行自体の殿をつとめることになった。

御神体は北観音山と同じく楊柳観音に加え、善財童子の2体。華厳教の説話「入法界品(にゅうほっかいぼん)」で、善財童子が文殊菩薩の教えにより、観音菩薩を訪ねたシーンがこの山のテーマとなっている。この、善財童子が南へ五十三人の聖者を訪ねて菩薩道修業をした話は、「東海道五十三次」や「指南」という言葉のの語源になっている。

真木の松の横枝には尾長鳥をとまらせている。諸病を防ぐといわれ、山鉾巡行では柳の大枝を差し、山の四隅には菊竹梅蘭の木彫りの薬玉をつける。南観音山独自の行事として、宵山の深夜に楊柳観音を台座に縛り付けて大きく揺らす「あばれ観音」がある。
 
 
南観音山
 
       


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