会所について
山鉾町の本部基地といえるのが会所である。これは各町が共有する施設で、かつては町衆の寄り合いや町役人が町務を執り行う、現代的にいえばコミュニティーセンター的な存在だった。山鉾町以外の京都中の多くの町に設けられていたが、現代に残って機能しているのは祇園祭の山鉾町のみである。
現在では、囃子の練習や、集会の場として使われる。祭期間中は本尊や装飾品が飾られ、町有の文化財が展示されるいわば美術館となる。典型的な会所は、町屋と呼ばれる京都独特の奥に細長い構造をしており、外観も古い町並みにマッチし、落ち着いた風情をたたえている。しかし、近代的なビルやマンションに建て代わり、その一角に会所的な機能を果たす場所を設けている山鉾町も多い。
南観音山の会所の一階は(株)おたべの販売所になっている。(ここで販売されるアイスキャンデーは、祇園祭の風物詩のひとつとして人気がある。)会所の奥には山の部材や、装飾品、本尊が収納されている土蔵があり、祭期間中は渡り廊下が敷設されて準備がしやすくなる。