南観音山の組織について・1
祇園祭では「〜方(かた)」という呼び方で、部門ごとに仕事を割り振り、作業を専門・分業化させている。関わる人々は日常、各々の生業を持っており、祭の作業は請負仕事であるが、祭を楽しみながら毎年参加・協力している。
意外と仕事分担は線引きされており、誰がやるべきものなのかしっかり決められている。長い年月を経て、効率的な組織に洗練されたのだろう。100人を越す南観音山の大所帯が円滑に運営されている理由のひとつである。
<囃子方>
祭の期間中、お囃子を演奏する人々である。技量を保つために月1回、会合を兼ねた練習会を行う。祇園囃子は能楽の影響を受け、室町時代末期に成立し、江戸時代に今の形態に洗練されたといわれている。技量を維持するために、南観音山では毎月1回(毎17日)囃子の練習をする。
南観音山囃子方は58名(’00年現在)からなる。囃子方は町内に在住する人やその親類・知人で構成されるが、関係者の紹介を通して町外から加入する人も多い。加入時の年齢は10歳前後が多い。南観音山には、入る時期を逃した20歳代の入会者がいたり、紹介なしで自ら志願して入会した者もいる。こういったことは他の山鉾では有り得ないことであり、南観音山はある程度開放的に入会を認めているようである。
巡行当日は動く山の上でお囃子を演奏するが、準備段階では会所の中の飾り付けや懸装品の取り付けなどを行う。