京都祇園祭・南観音山の一年 ロゴ
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  2008年は7/12より一週間、密着取材を行います。
 
 
祇園祭観光ガイド
 

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密着!南観音山の1週間
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こちらはブロードバンド環境を想定して制作しております。ムービーの閲覧にはWindowsMediaPlayerが必要です。
  第一章祭を中心とした一年
9月 お囃子の練習の開始
1月 新年会
5月 愛宕山詣り
6月 ちまき巻き

第二章いよいよ祭が始まる7月
7/1 吉符入り・二階囃子
7/12 山立て
7/12 松を選ぶ
7/12 真木を取り付ける
7/13 続・山立て
7/13 曳き初め
7/15 清祓い
7/13〜16 宵山の風景
7/16 南観音山の宵山

第三章祭のクライマックス山鉾巡行
7/17 ついに動き出す
巡行中の儀式
フィナーレを迎える
7/18 来年の夏も・・・

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南観音山の一週間
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12日(月)山立て  
 
 7月10日から鉾立てが始まる。四条通り界隈が徐々に非日常空間に染まってゆく。南観音山の山立ては12日から。我々、取材陣も朝4時起床で、南観音山関係者の誰よりも先にスタンバイ。
 山立ては「手伝い方」と「大工方」と呼ばれるパートの人によって行われる。山を立てるのに釘は使われない。木製の部材と縄だけで立てられる。また、設計図はなく、その方法は口伝で伝わっている。手伝い方の棟梁はテキパキ指示を出すが、手は出さない。若い衆に作業をさせることで、その方法を覚えさせているのだ。「まだワシがおらんとあかんな」と言うものの、「南には若い者が多い」と嬉しそうに話す。これらの作業を通して1100年もの年月を経てきたのだろう。
 
6:00
蔵の前で朝礼開始
本尊の柳枝観音が安置されている収納庫に向かい、礼拝を済ませてから朝礼は始まる。
観音さまに向かって礼拝
6:06
山の部材の搬出開始
パーツの数は大小あわせると1600を超える
山の部材を蔵から出す
6:15
祭壇の部材も搬出開始
観音さまの台座などを設置する。囃子方が中心になって行われる。
祭壇の部材も搬出開始
7:23
山立ての開始
部材が出揃いはじめたため、手伝い方の中で手分けをして山立てが始まる。
山立ての開始
7:34
骨組みを立てる 地面で組み立てていた骨組みを立てる。立体的な姿に変わる。 骨組みを立てる
7:46
筋交いをはめる 筋交いをはめる
若い衆への指導 祇園祭の山立てに40年?従事する古野さん。99年には市から表彰を受けた。山を立てるにはいろいろコツがあり、もどかしそうな場面が多々見受けられる。
若い衆への指導
7:53
上部の組み立て この上に囃子方が乗り込む「鉾屋」と呼ばれる場所が作られる。柱や屋根を取り付けるのは翌日の大工方の作業。 上部の組み立て
8:40
縄がらみを始める 部材の組み合わせ部分の上を縄で巻いて仕上げてゆく。この方法は「縄がらみ」と呼ばれる。丁寧に巻かれるため、非常に美しい模様になる。 縄がらみを始める
12:10
昼休み この頃にはかなり巻き上がってきた。 昼休み
12:50
南観音山の代表者と北観音山の代表者がじゃんけんでくじの引き順を決める
真木に使う松が毎年2本届けられる。どちらの山が先に選ぶかはくじ引きで決めるが、くじを選ぶ順番をまずじゃんけんで決める。
この年はじゃんけんは北観音山の勝ち。
じゃんけんでくじの引き順を決める
12:51
くじ引きの結果は・・・ じゃんけんで勝ち、先にくじを引いた北観音山が当りくじを引き、松を選ぶ優先権を得た。 くじ引きの結果
13:27
松が届く 寝かせて置いてある松は、実際に立ててみなくては本当の姿が分からないので、くじで負けたとしても必ずしも見栄えの良くない松であるとは限らない。
松が届く
13:44
斧で松の先を尖らす ここからが本格的な大工方の出番となる。普段、建築関係の仕事に携わっているため、このような作業はお手のもの。
斧で松の先を尖らす
14:15
松と支柱を接続 先を尖らせた松と支柱を、鉄の輪とくさびでうまく固定して真木を作る。 松と支柱を接続


真木の取り付けは、縄がらみが終わってから行われる。 縄がらみ
15:42
ロープが掛けられる
真木を差し込むために、組み立てられた骨組みを倒すので、テコのための棒が取り付けられ、引っ張るためのロープが掛けられる。 ロープが掛けられる
15:47
防災ベルが鳴る
町内の防災ベルが全員集合の合図。骨組みを立てるために、町内の人々が集まってくる。
防災ベルが鳴る
15:49
骨組みが倒される
棟梁の「エンヤラヤー」の合図に従って、力を込めてロープが引っ張られる。 骨組みが倒される

ギシギシと音をたててゆっくりと骨組みは倒れてゆく。骨組みだけでも数トンに及ぶため、男手が欠かせない。
骨組みが倒される
16:02
倒した骨組みに真木を差し込む 支柱と松が接続された真木は10m以上もの長さになっている。 倒した骨組みに真木を差し込む
16:07
再び山が立てられる
ロープを逆方向に掛けなおし、再び山を立て起こす。真木がついて、重さも長さも大きくなった分、慎重に立てられてゆく。 再び山が立てられる
16:12
山が立った
山は想像以上に高さがあり、およそ15m、ビル4階分に相当する。南観音山の所在する百足屋町には、それほど高い建物がないため、迫力のある山の姿を楽しむことができる。 山が立った
16:30
突然のにわか雨
梅雨が明けようとするこの時期、天候は非常に不安定である。突然の激しいにわか雨のため、作業は一時中断して、ビニールシートをかける。
突然のにわか雨
16:54
作業再開
雨が弱くなった頃を見計らって作業が再開される。石持ちと呼ばれる、車軸受けの部分を取り付ける。十数トンもの重さの山を支えるため、非常に重く、硬い木で作られている。
作業再開
17:46
作業終了 片付けを終えて、山立て初日が終了。にわか雨のために、例年より1時間程度解散が遅れた。 作業終了

 10トンを超える重さの骨組みが、ギシギシと音を立てて倒れたり、立ち起こったりする様子は非常に迫力がある。山が立つと自然に拍手が沸き起こり、町の人々はこの瞬間から神が宿ったと実感する。祇園祭に携わる人々の間には、神というものに対する敬意が自然と存在しており、日本人が本来持っている神仏に対する信仰心を強く再確認する機会に多く出会えた。くじに負けた結果の松のせいか「あまり真っ直ぐで良くない松だ」と言いながら加工していた大工方が、実際立つと非常に立派な見栄えで、満足そうな顔をしていたのが印象的だった。山立ての作業は明日へとまだ続く。


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