※新しい記事は前回更新の記事の下に追加されていきます。見づらいかもしれませんがご了承ください。

 ■7月13日(木) 11:42


「京都祇園祭・南観音山の一年」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。編集部の高寺です。毎年、祇園祭シーズンになりますと、現地に1週間程度滞在して、祇園祭の今の風景を写真・ビデオとともにお届けしています。今年は諸々の事情により、宵々山(15日)からの更新となります。

今年の京都新聞のwebサイトより、新調状況を確認しておきましょう。

▼北観音山 鮮やか水引を新調 祇園祭 3日から京都文博で展示
▼旧約聖書の世界、鮮やか復元 祇園祭・函谷鉾の前掛を新調
▼クジャクの文様 長刀鉾彩る 2代目が胴掛制作 故上野さんの図柄
▼神輿担ぎ棒を100年ぶり新調 祇園祭「東御座」 八坂神社に奉納
▼油天神山の水引4点を新調 祇園祭 花模様と鷹描く

毎年同じように見えても、微妙に変わり続けているのが祇園祭。今年も楽しみです。

 ■7月15日(金) 23:45

皆さんこんばんは。今日の夕方、京都に入りました。到着するや否や、突然のにわか大雨。梅雨と夏のまさに境目に行われるこのお祭りには雨は付き物とはいえ、鬱陶しいものです。雷の音が響く中、おびえながら祭りの雑踏へと向かうのでした。
 
 
まずは、何はともあれ南観音山へご挨拶へ。一年ぶりにお会いする方や、数年ぶりにお会いする方など、非常に楽しい瞬間です。しばし皆さんと歓談しながら、近況報告をしあったりしました。
数年目からのハッピーマンデーにより、三連休に祇園祭が重なりやすくなったのですが、今年はバッチリ日取りが重なっています。今日も多くのお客さんが南観音山に拝観しにいらしていました。
 

御神体の柳枝観音(右)と善財童子(左)。あたりまえといえばあたりまえですが、今年も昨年と同じように微笑んでおられました。

 
9時からのお囃子で子供たちは解散となり、今日最後の9時半からのお囃子はベテラン陣である、囃子方の大人たちだけで演奏されました。囃子は鉦・笛・太鼓の3種類の楽器で行われます。まずは鉦をマスターしてから、笛・太鼓とステップアップしていくので、普段の囃子の鉦方はまだ経験の浅い子供が多く、音符を覚えきれていないため、迷いのある音になることが多いのです。ただ、今回ばかりは鉦もベテラン陣が担当しているため、一糸乱れぬ素晴らしい音色と掛け声!「鉦が上手だと、笛も太鼓もあわせやすくなり、いい囃子になる」とは、今年神事役を務められるSさんのお話です。
 

先ほどから写真が横長なのにお気づきでしょうか?私事ですが、仕事の関係で新しいビデオカメラを購入したのです。HD(高精細)で撮れるのがウリなので、きれいにビデオも撮れているのですが、持参した機材では編集ができないんですね・・・。動画は残念ながらアップすることが今はできないので、ビデオから切り出した静止画でお楽しみください。

 
そんな訳で、新しいカメラのテストと、来たるべくHDの制作環境にあわせるために、いろいろ撮影しようと思います。写真は四条通の月鉾と函谷鉾。祇園祭の典型的な風景といえるでしょう。
 
 ■7月16日(土) 14:55

皆さん、こんにちは。こちら京都は朝から、時に太陽が顔を出すものの、おおむね曇り空で、たまに雨がこぼれるといった感じのお天気です。陽の光がないのと、けっこう風が吹いたいるため、なかなかの散策日和となっています。とはいえ、普段は冷房の中での仕事のため、慣れない外歩きで大汗をかきながらの撮影なのですが。
 
  
祇園祭には、32期の山鉾があり、町単位で保存会を組織して運営されています。17日の巡行までの間、山鉾を飾る懸装品は、会所と呼ばれる町会所的な建物に飾られ、そこでは厄除けのちまきや、各山鉾町のオリジナルグッズが販売されます。写真は役行者山の会所。細い路地を通り抜けると、さまざまなものが展示されています。
 
 
写真左は役行者山の御神体。左より一言主神、役行者、葛城神。写真右は、会所の外に組まれていた護摩焚き用の木。宵山の夕方、護摩焚きが行われます。
 
祇園祭とは関係ないのですが、非常に個性的でモダンなデザインの手拭が楽しい永楽屋の本店は役行者山のまん前にありました。私の事務所に、別のメンバーがここの手拭を飾っていて、羨ましかったのです。舞妓さんがサッカーをしている「こっちにおくれやす」の柄と、「語らい」の柄を購入。
 
 
後ろに倒れるんじゃないかと思うほど、後ろに仰け反っているのは、黒主山の御神体、大伴黒主。謡曲「志賀」にちなみ、六歌仙の一人、大伴黒主が桜花を仰ぎ眺める姿がテーマとなっている山。
 
橋弁慶山。謡曲「橋弁慶」がテーマになった山で、五条の大橋で弁慶と牛若丸が戦う姿を表しています。山(曳き山を除く)にしては珍しく、建て上がった後の試運転といえる、引き初めならぬ、舁き初めを行うのです。その模様は昨年、動画と共にお伝えしましたので、どうぞご参照ください。
 
こちらは太子山前の休憩所。普通、山のご神木には松が使われるのですが、こちらの山は杉が使われます。そのご神木に使われたものと同じ杉が、ベンチとなって休憩用に置かれていました。座れば学業上達のご利益があるかも!?
 
そんな訳で、宵山の午前中の様子でした。これから夕方から夜にかけて再び散策してきます。今夜は南観音山の名物行事、暴れ観音があるので、次回の更新は日が変わったころの深夜になると思います。しかし、ホテルに戻って、この記事を書いている間、外はどうも昨日を上回る規模の大にわか雨の様子・・・。折角、はるばる岡山県から来る友人と会う約束をしているのですが・・・。しばらく待機せざるを得ないようです。今日も傘が手放せないと思います。
 
 ■7月17日(月) 0:50
こんばんは。日が変わって、巡行当日になりました。夕方の大雨でにわか雨は終わってくれたようで、今晩は比較的涼しく、良い散策日和になりました。
 
烏丸通りの人々。三連休の中日ということもあり、すごい人出です。室町通り、新町通りはどちらも北向き一方通行になっていました。
 
 

23時半ごろ、新町通りの南観音山付近の様子です。台座にご神体の柳枝観音さまをくくりつけ、町内を練り走る「あばれ観音」です。町の中心と、町の北端・南端では激しく上下に揺さぶって暴れさせます。まさに宵山のクライマックスを飾るにふさわしい行事です。我々は、町の中心ではなく、北端でスタンバイしてその様子を見学しました。昔は町内の人々だけでひっそりと行われていた行事なのです。

 
 ■7月17日(月) 17:10

皆さんこんにちは。今日は朝からあいにくの雨となった京都です。けっこう長いこと祇園祭を見続けていますが、巡行日にこれほどしっかりした雨が降るのは初めてでした。
 
朝9時半ごろ、雨の中巡行が始まりました。曳き手の皆さん、車方の皆さん、既にずぶ濡れです。まぁ、カンカン照りの太陽の下よりは涼しくて良いのかもしれませんが・・・。まずは町内の北端へ向けて進みます。
 
その後、バックする形で四条通へ向かいます。写真は会所の前を通り過ぎてゆく南観音山です。
 
 
雨のせいか、車輪も滑るようで、車方の皆さんはこまめに車輪の軌道修正していました。山の後ろでは、ブレーキ役の皆さんが一生懸命逆方向に引っ張っています。足元が雨のせいで滑るようで、大変そうでした。
 
写真から雨の様子がお分かりでしょうか・・・?新町通りから四条通に出る頃、ちょうど雨の勢いが最高潮に。山の上でお囃子を演奏する囃子方の皆さんもご苦労様であります。皆さん揃いの手拭いがカッコ良かったです。囃子方のSさんのデザインだとか。
 
巡行の花形の音頭取り。「よーいとせー」の合図に従って、曳き方が綱を引いて山を動かします。花形とはいえ、今年ばかりは雨に濡れて大変そうでした。ま、雨もしたたるいい男、ということで。
 
四条新町の交差点で最初の辻回し。車輪の下に竹を敷いて、綱を引っ張って方向転換をします。通常、竹の滑りをよくするために水をまくのですが、今年は水をまく必要もないほどの雨が降っていました。ギシギシと音を立てて10トン以上もの重さの山が動くさまは迫力満点。
 
 
その後、山は四条通を東へ向かい、河原町通りを北へ向かい、御池通りを西へ向かって、新町通りを南下して南観音山のある百足屋町へ戻って来ます。その間、さまざまな儀式を行うこと数時間に渡るパレードです。写真左は百足屋町に到着した南観音山。無事に到着して皆さんホッとする瞬間。右は山に付けていた柳の枝を見物客に分ける瞬間。無病息災のお守りとなるので、ちまきと一緒に飾っておくのが良いのです。しかし、こんなに傘が多い画を撮るのは初めてであります。
 
さて、そんな訳で2006年の祇園祭が終了しました。今年は様々な事情により、昨年ほど頻繁に更新できなかったのが残念であり、楽しみにして下さっていた皆さんに申し訳ありませんでした。どうぞ来年にもご期待下さい。引き続き、京都祇園祭・南観音山の一年をお楽しみください。ありがとうございました。