※新しい記事は前回更新の記事の下に追加されていきます。見づらいかもしれませんがご了承ください。
 ■7月14日(土)

どうもこんにちは。平素は本サイトをご覧頂き、誠にありがとうございます。本サイト編集部の高寺です。今年も2007年の祇園祭のシーズンがやって来ました。今晩中に私、高寺は京都に入り、今年の祇園祭の風景をデジカメ写真と拙い文章にてお送りしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

仕事に忙殺される日常の中、仕事仲間やクライアントの冷めた目線をヒシヒシと背中に感じながら、7月のこのシーズンだけは数日間お休みを頂いて毎年京都へ旅立つ訳なのですが、何本か抱えているビデオ編集や撮影の準備を無理矢理片付けて、先ほど新幹線に乗り込み、新幹線の中でこの文章をしたためています。

私は普段、映像制作を生業としているのですが、今年、実は南観音山に少々ご協力することができたのです。一ヶ月前、保存会の方から一本の電話を頂きました。「拝観者(見物客)のサービスとしてビデオを流したい」とのお話でした。無論、喜んでお引き受けして、昨年保存会の方が撮影されたビデオと、本サイトで配信している映像を素材として、南観音山のハイライトを10分程度にまとめ、DVDにして送ったのです。

 

今年、南観音山に行けば、このDVD映像が見られるハズです。祇園祭に行かれる方、ぜひともご覧下さい。(本サイトの映像とそう変わりない部分もあるのですが・・・・)

では、新幹線の車内なので、ビールを飲んでお弁当を食べて、京都到着までのんびりさせていただきます。 笑

 ■7月15日(日)

昨晩、さて、少しばかり更新しようかと思い、ホテルでノートPCを使って文章を書いていたところ、途中でバッテリーが無くなったので、ACアダプターをバックから取り出そうとしたら唖然・・・ ACアダプターを持ってくるの忘れていたことに気づいてしまいました。私のノートPCは、マイナーな機種のため、恐らくサードパ-ティーのものは売っていないはず。翌日、京都に来る友人が居ることを思い出し、私の事務所に寄って持って来てもらうことで解決。折角取材しても更新が出来ないという、大変危ういところでした。

今日は午前中、八坂神社に行ってみました。祇園祭はそもそもこの神社のお祭りなので、32の山鉾はなんらかしらの形でこの神社にはお世話になっているはず。祇園祭の更なる発展、本サイトの人気アップをお祈りしてきました。(後者の願いは更新する私にかかっているのですが。) 境内には、神幸祭で使われる3体の御神輿が展示されていました。さらに面白いコーナーを発見。名づけて「祇園祭クイズ」のコーナー。

     

京都検定ブームの影響でしょうか。誰でも無料で問題用紙を受けられ、回答後、巫女さんから正解の答えの用紙を頂くことができます。全問正解者には、認め印を押していただけるようです。仮にも祇園祭の名が付くサイトを運営している私。恥ずかしい結果は出せない!と意地をかけ、問題を解いてみたところ、全12問中、11回答の正解!!う〜ん、全問正解に残念ながらあと1問でした。カンニングやアンチョコ無しでこの正解率なので十分合格なのでは!?

その中で初めて知ったのが、問12:祇園祭の頃に咲くことから祇園祭の花ともいわれる、ギオンマモリは何の種類の花でしょう? 答:ムクゲ たまたま正解だったのですが、今まで知りませんでした。上の写真3枚目がギオンマモリの株。一つ1500円で販売していました。

昼食を取って、四条烏丸方面の山鉾町界隈へ戻る最中、長刀鉾のあたりがすでにすごい人手になっていました。今年は例年に無い良い日取り(3連休)な上に、昨日は台風の影響で人出が少なかった分、今日に反映しているのでしょう。写真2枚目は蟷螂山の手拭い。毎年、いろんな可愛いデザインの手拭いが人気です。

   

下の写真は月鉾(だったかな・・・?)の売店で売られていた、「祇園祭手帳」。他の山鉾などでも売られていましたが、恐らく今年に発行されたのではないでしょうか。数年前から流行りだした、朱印帳に、各山鉾のうんちくが書かれているようなものです。これ片手に山鉾を巡っている人や、ご朱印を集めている人を多く見かけました。

   

下の写真は菊水鉾の一部。石持と呼ばれる、いわば鉾のシャーシにあたる部分の部材と、車輪が今年新調されました。菊水鉾は、戦後復興された、比較的新しい鉾なのですが、50年も経つと劣化してしまうのでしょうね。この鉾の町内はマンションが多く、数年後新築されるマンションと共同して、マンションの2階から鉾に出入りできるようにするプランもあるのだとか。(現在は、宵山期間中は階段が付けられていて、それで内部を拝観するようになっています。)

  

蒸し暑い、京都の祇園祭を巡るのに必須なものがうちわ。涼むため以外にも、山鉾町の地図が印刷されているものは案内図として役に立ちます。あちこち巡っているうちに、いろんな種類のうちわを無料でもらうことができます。殆どは広告の目的で企業が配っているのですが。下の右の写真は、今年新調された、浄妙山の前懸。どっしりとした桜の古木に咲く花が非常に美しいですねぇ。

   

午後3時から黒主山で売り出されたのは「食べられるちまき」。なんだか、矛盾した言葉のようですが、祇園祭のちまきは飾るためのもので、中身まで笹でできており食べられません。それを逆手に取って、普通に食べられるちまきを売り出すとはなかなか商売上手。去年初めてお目見えして、昨年は手に入れられなかったので今年は是非!と思い、ついにゲット。3本で1000円です。数量限定で人気が高く、15分くらいで売り切れになっていました。中身は生麩で、もちもちした食感と、上品でほのかな甘みが大変美味しいちまきでした。

  

その後、 南観音山へご挨拶しに伺いました。毎年通り、保存会の皆さんは変わりなくお元気で頑張っておられました。私の作ったDVDも皆さん非常に喜んで頂いており、やった甲斐があったものです。お囃子の演奏中以外は、南観音山の会所に上がるとご覧いただけますので、是非お越しの際にはお立ち寄り下さい。(拝観料300円) しかし、ご神体の観音様の横にテレビとDVDプレーヤーというのも、異色な取り合わせの上に、なんだか恐れ多いような・・・ 皆さんと一年ぶりの再会ということでつい話し込んでしまい、南観音山を出る頃には陽も暮れかけ、売店ではろうそく売りの女の子たちの可愛い歌声が響いていました。

   

 ■7月16日(月) 17:00

さぁ、今日も祇園祭を巡っていきましょう。初めに訪れたのは船鉾。独特の船のフォルムをした鉾が独特です。昨年、町会所である建物を改築したということで、非常に綺麗な内装になっていました。更に、来年鉾の車輪の新調が行われるとか。鉾の上に上がる拝観料が700円に引き上げられていたのはそのため??

  

そのまま新町通りをくだり、南の方の山や鉾を見ていくことにします。四条通りや、南観音山付近からは離れていることもあり、比較的ゆったりとした雰囲気が流れているのが南側の山鉾町の特徴です。

下の写真は油天神山の風景。赤いベンチがいくつも用意されています。、歩きつかれた足を休むことができるので、非常に嬉しい配慮。昨年新調された水引が非常に鮮やかです。3枚目は太子山の会所飾りの雰囲気です。非常に雰囲気のある建物の中にあります。御神体の装束が新調されたようですが、奥の方に安置されていたのであまり良く分かりませんでした。

   

下の写真1枚目は木賊山の会所飾り。今年は病院の入り口が会所飾りの会場になっていました。2・3枚目は保昌山の様子。御神体の首が500年ぶりに修理されたそうです。ここの山は恋愛成就のご利益があるため、毎年、若い女性で賑わっています。

   

 ■7月17日(火) 0:30

夕方から再び街に繰り出しました。私事ですが、現在、実家を建て直している最中で、8月に新居が完成するため、向かったのは霰天神山。ここは火避け・雷避けのご利益があるのです。実家用と事務所用に、台所に貼るとご利益のあるお札(200円)を2枚購入。また、占出山の前を通りかかったので、この時期だけに販売される占出山名物、吉兆あゆを購入。ぎゅうひの入った和菓子で、大変美味しいのです。3枚目の写真は歩行者天国の烏丸通り。

   

夕方からは、いろんな事情(大昔の大火がほとんどですが)で休み山になっている山鉾を巡ってみました。まず行ったのは大船鉾。ここの山は多く懸装品が残っており、囃子方も組織されています。御幣が非常に大きく、かつて巡行に参加していた山の大きさを感じさせます。お囃子は駐車場の一階が丁度よいステージになっていました。

  

続いては布袋山。大きなマンションの横にこじんまりと御神体?の布袋さま人形が飾られています。隣のビルには懸装品が飾られていました。布袋山のちまきというのも初めて見ました。

       

そして3つめの休み山は鷹山です。メガネ屋さんに会所飾りがされています。鷹使いが、犬飼と樽を背負った従者二人が御神体。文政9年・1826年の大風雨で大破し、翌年から巡行に参加できなくなったらしいです。

 

南観音山に着いた頃、ちょうど日和神楽が出発する頃でした。 留守番組みが山の上でお囃子を演奏し始め、神楽組みがそれに合わせてお囃子の演奏を始め、神楽はゆっくりと新町通りを北上していきました。

  

今までは顔見知りを通して会所の中に入れてもらっていたのですが、最近、ボランティアのスタッフさんが増えたこともあり、混乱することになったため、関係者にはスタッフパスが配られました。私もしっかり頂戴しました。あばれ観音の準備は、混乱を避けるため、会所奥の倉庫前で行われていました。

   

さあ、あばれ観音の開始です。御神体の観音様を神輿にしばり、町内を3周して、真中・南端・北端では大きく揺らす不思議な行事。すっかり宵山を締める行事として定着し、多くの見物客が集まります。皆さん中央に行きたがるのですが、実は北端・南端で見るのが人が少なく、身近に見ることが出来るのです。わっしょいわっしょいの掛け声が町内に響きます。

  

あばれ観音が終わり、ホテルに戻る途中、隣の北観音山の日和神楽が到着して最後の締めを行うところでした。非常に規律の取れた、早いテンポで囃子のクライマックスを迎え、最後にいくつか掛け声を合わせ、笛の音で締めていました。うーん、カッコいい。つい見とれてしまいました。

  

 ■7月17日(火) 16:00

朝、ホテルをチェックアウトして、まずは山鉾町をうろうろ。写真1枚目は黒主山。ちょうど飾り付けをしている最中でした。2枚目は浄妙山。御進退の形にフィットした雨避けビニールが付けられていました。結局、雨は降らずに、巡行の終わりには太陽も出てきましたが。3枚目は鯉山。御神体は、日光の眠り猫で有名な左甚五郎の作品です。

   

南観音山に到着すると、丁度記念撮影をしているところでした。顔見知りの方にご挨拶をしているうちに、9時40分ごろ、南観音山が動き出しました。南観音山は全32の山鉾のラストを飾る山なので、先頭の長刀鉾から遅れること1時間くらいのスタートです。音頭取りの「エンヤラヤー」の声に併せて、曳き手が綱を引っ張ります。

   

まずは、町内の北端まで行き、綱の方向を変え、四条通りへ出て行きます。写真1枚目は北端の南観音山。後ろに見えるのはお隣の北観音山。2枚目は四条新町での辻回し。3枚目は、四条通にでたところで、見送り(山の後方に飾る装飾品)を披露します。

   

そのまま南観音山を追っていきたかったのですが、例年通り、多数の見物客のため、移動は無理と判断して、ひとまずは山が行った後の百足屋町へ戻ってみました。この数日間の喧騒が嘘のように静かで、のんびりと山の帰りを待っているようでした。今のうちに売店をチェックするのもよいかもしれません。 その後、三条通を河原町通りに向けて移動したら、丁度、放下鉾が通過するところでした。

  

新町御池で辻回しをする山鉾を見学。辻回しとは、直線しか走れない山鉾の方向転換させてやるために、車輪の下に竹を敷いて、横から引っ張ること。迫力満点で、巡行のハイライトのひとつです。私が到着した頃、船鉾が辻回しをしていました。南観音山の辻回しを見届けて、一路、南観音山の到着場所である百足屋町に向かいます。

  

2時ごろ、ようやく南観音山の到着です。微妙な位置を調整する、車方の腕の見せ所です。

   

無事山を定位置に付け、お囃子のテンポも最高潮の中、2007年の巡行が終わりました。神事役の方の挨拶と音頭で手締めを行います。大きな拍手の中、無事終了しました。