株式会社アクトゼロ(ACTZERO)
は映像・web制作技術を、
京都・祇園祭の南観音山保存会へ提供することを通し、
祇園祭を次の世代へ引き継ぐ活動に貢献しています。

 ※新しい記事は前回更新の記事の下に追加されていきます。
 ■7月11日(金)

 どうもこんにちは。平素は本サイトをご覧頂き、誠にありがとうございます。本サイト編集部の高寺です。ついに今年も祇園祭のシーズンがやって来ました。今晩中に私、高寺は京都に入り、南観音山の風景を中心に、今年の祇園祭の様子をお伝えしていきます。

 今年から、このサイトは株式会社アクトゼロによって運営されていきます。アクトゼロは、ホームページ(WEB)制作、映像制作、DTP、マーケティング業務を行っている制作会社です。今後、南観音山保存会への技術協力を通し、祇園祭を次の世代へ引き継ぐ活動に貢献していきます。

 この活動の一環として、今年は、南観音山のDVD制作を担当しました。 これは、南観音山の関係者に配られたり、寄付のお礼として配られるようです。また、今年は山立ての12日から巡行の17日まで、再び南観音山に密着して祭りの様子を記録撮影していきます。取材の合間に、今年の南観音山のリアルな様子をお伝えしていきます。

 ところで、今年の南観音山の最もホットな話題は、天水引(鉾屋=囃子方が乗る部分 の天井に飾る懸装品) 緋羅紗地「四神図」が復元新調されたことでしょう。先月、完成披露会が行われ、その様子が報道でも随分紹介されたようなので、ご存知の方もおられるのではないでしょうか?150年も昔に作られ、使われ続けてきただけあって、傷みも多く、色も随分あせていました。これを、南観音山がある町内の刺繍職人の木村さんが5年以上の歳月をかけ、復元新調しました。厚みがあり、立体的に柄を見せるため、かなり苦労しながら試行錯誤されたそうです。実は、この四神図が完成する間際の5月に、木村さんが作業されている様子を映像で撮影していました。どのテレビ局も作業中の風景を撮ってくれへんかった... というのは木村さんの話。アクトゼロが結果的に独占取材となってしまった(笑)その様子を少し動画でご覧下さい。この映像は、関西テレビ・京都チャンネルの番組「京都ちゃちゃちゃっ」に木村さんがご出演された際に放送されました。しっかり「協力:アクトゼロ」とPRさせてもらっています。

 ・「四神図」完成間際の、刺繍職人・木村さんの作業風景の動画を見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声なし 約4MB)

   

 朱雀の羽の一本一本が一針づつ、手作業で作られているんですね・・・ 根気の要る作業で頭が下がる想いです。完成間際の作品は、やはり色が鮮やかで赤と金の色がとても映えていました。山に飾られた姿を想像すると楽しみな限りです。
  木村さんは、南観音山の活動にも非常に尽力されておられ、我々が南観音山とお付き合いするきっかけとなった方でもあります。 また、今年は南観音山の神事役(代表者)も務められます。

 さらに動画でのご紹介。去る7月1日、一足早い祇園祭の撮影を行ってきました。この日は「吉符入り」という儀式が各山鉾町や八坂神社で行われます。祇園祭は7月の一ヶ月間に、さまざまな儀式や行事が執り行われるのですが、この吉符入りが全ての始まりになります。祭期間中の無事を祈りながら、厳かに儀式は進みます。夕方には、囃子方による吉符入りが行われた後、二階囃子が始まります。本番といえる山鉾巡行に向けて、正式衣装である浴衣に身を包み、お囃子の練習を行います。

 ・吉符入りと二階囃子の様子の動画を見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約4MB)

  

  このような形で、出来る限り動画で南観音山の様子をお伝えできればと思います。さあ、明日から密着撮影が始まります。朝5時起床は久方ぶりなので、寝坊しなければ良いのですが・・・

 ■7月12日(土)
  今日から、南観音山の本格的な行事が始まりました。今日は、山立てが始まりました。朝6時、携わる人々が南観音山に集まって、作業がスタートです。まずは蔵から部材を外へ出し、組み立てがスタートです。あらかた骨組みが組みあがったところで、縄がらみで補強していきます。南観音山は、釘を一本も打ち付けず、部材の組み合わせと、縄で縛ることで組み上げられます。
 昼過ぎには、ご神木である2本の松のうち、どちらを選ぶかを決めに、南観音山の代表が、北観音山に向かいます。まずはじゃんけんをして、くじ引きの先攻・後攻を決めます。今年は、南観音山はじゃんけんは負けたものの、北観音山はくじ引きの後攻を選んだため、くじ引きでは先攻を選びました。
 夕方4時ごろ、一旦組みあがった山を一旦倒し、ご神木の松を入れ込んで、再び山を起こす作業が行われました。その様子を動画でどうぞ。

 ・松立ての様子の動画を見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約4。9MB)

  

 明日も6時から撮影やってきます。
 ■7月13日(日)
 今日は、昨日の続きで山立てです。大工方の皆さんは、鉾屋より上の、屋根の部分を組み立てたり、手伝い方の皆さんは縄がらみを昨日に引き続き行っていきます。午前中であらかた組み立ては終わり、午後には囃子方の皆さんが、山を懸装品で飾り立てます。そして午後3時、音頭取りの「えんやらやー」の掛け声で、曳き初めが始まりました。曳き初めは誰でも綱を引くことを楽しむことができます。今日は日曜日ということもあり、あれ?今日は巡行日の17日だっけ?と錯覚するほどの人出でした。
 山が立てられた今晩以降、夕方になるとお囃子が山の上で演奏されます。優雅な音色に乗って、祇園祭の情緒が強く感じられる瞬間でした。

 ・曳き初めと、祇園囃子の様子を動画で見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約10MB)

   
 ■7月14日(月)
  今日は宵々々山。夕方頃、にわか雨が降ってきて、1時間くらい雷が鳴り続けていました。祇園祭にこのようなにわか雨は付き物です。逆にお祭っぽくなってきたなあと思ってしまいました。
  雨が止んだ頃、南観音山に赴き、まずは御神体の楊柳観音さんと善財童子さんの像を撮影。お囃子が始まる頃、山に乗り込んで撮影しました。月曜のまだ宵々々山にも関わらず、拝観のお客さんが多数訪れる合間に、なるべく邪魔にならないように撮影。
なかなか、雰囲気ある感じで撮ることができました。

 ・南観音山の御神体と、宵々々山のお囃子を動画で見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約6.7MB)

  

 ■7月15日(火)

  今日は宵々山。南観音山ではいくつか行事が行われます。まず、午前中には清祓いという、八坂神社の神官によっておはらいが行われます。午後には、お寺のお坊様によって祈祷が行われます。神社と寺院による祈祷が行われるのは、八坂神社の神様以外にも、独自の御神体を祀っている、祇園祭ならではのことです。「八百万の神」とはよく言ったものです。
 夕方4時頃、大雨のにわか雨が降ってきました。不思議なもので、にわか雨は一度降ると、数日はよく続くものです。今日は、京都一帯に大雨警報が出されたまででした。
 振ったり止んだりを繰り返しながら、お囃子が始まりました。雨にも負けじとお囃子は演奏されます。山の上では優雅なお囃子が演奏される中、1階の売店ではさまざまな南観音山グッズが売られます。そのひとつに、観音様へのお供えのろうそくがあるのですが、これが独自のわらべ歌に乗せられて売られるのです。その様子を動画でどうぞ。

 ・神社と寺院による清祓いの様子と、ろうそく売りの様子を動画で見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約7.6MB)

   

 周りにたくさん夜店が並ぶ中なので、ぶっちゃけ、子供たちはろうそく売りのお当番よりも遊びに行きたいのでは?なんて私は勝手に思っていたのですが、「逆にすごくやりたがるんですよ」と、彼女らのお母さんは仰っていました。沢山のカメラマンに囲まれて写真やビデオを撮られたり、「可愛い〜」と声を掛けられるのも1回や2回ではありませんでしたから、頷ける話です。

 ■7月16日(水)

 関西地方に、梅雨明け宣言された今日、宵山の京都は比較的涼しい一日でした。夕方、お囃子が始まり、20時半過ぎに日和神楽へ出かけます。これは、明日の巡行が晴天の中、無事に行われることを願い、囃子を演奏しながら、四条寺町のお旅所(いわば八坂神社の出張所)まで練り歩きます。お旅所でお払いを受け、囃子を奉納し、南観音山のある百足屋町へ戻ります。
 そして、南観音山の宵山で欠かせない行事といえば、やっぱり「あばれ観音」です。御神体の楊柳観音さまを御輿に乗せて担ぎ、善財童子を抱えた先導役に続いて、町内を3周し、町の端と中央で「わっしょい」と激しく揺らします。深夜11時半頃に行われるこの儀式のいわれはよく分かっていません。あばれた後、観音様は山に乗せられ、長かった南観音山の宵山は終わります。明日早朝から巡行の準備が始まるまで、ほんのしばしの間、町内にいつもの静けさが戻ります。

 ・日和神楽とあばれ観音の様子を動画で見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約10.1MB)

  

 ■7月17日(木)

  今日は山鉾巡行日でした。今日は一日中晴天で、何も梅雨明けしたといえ、こんなにも晴れなくていいだろ・・・という程の快晴ぶり。非常に気温も上がり、なかなか体力的にも辛い一日でしたが、去年の台風の中の巡行よりは全然良い、と皆口を揃えて言っていました。
 朝早くから、さまざまな人が巡行の準備を行います。記念撮影をしてから、9時過ぎに南観音山は出発します。まずは北方向へ向けて前進し、後退しながら南側の四条通りへ出ます。南観音山は籤取らずで巡行する順番が決まっており、32の山鉾の最後尾、殿を務めます。
  四条寺町のお旅所付近で籤改め。7月2日に籤で決まった順番通り巡行しているかどうかを報告します。前述の通り、南観音山は最後尾を行くことが決まっていますが、しっかり報告します。
 今年の新たな取り組みとして、各山鉾の重量を測定することが行われました。河原町通りの途中の計測所で重さを計られます。これは、祇園祭を世界遺産に登録するための取り組みなのだとか。昔から、鉾・曳き山は10〜12トンと言われてきましたが、南観音山は9.54トン。しかも、人が乗っていてこの重さです。差し引くとおよそ7.5トン、といったところでしょうか。来年以降、いろいろ書籍やパンフレットの記述を変えざるを得なくなってしまいました。(本サイトもそうですが・・・)
 山鉾には方向変換する機能がないため、鉾や曳山は巡行中に4回「辻回し」と呼ばれる90°の方向転換をしなくてはなりません。車輪を割り竹の上に載せ、横から引っ張ることで車輪を滑らせることを3〜4回繰り返して90°の方向転換をします。ギシギシと車輪や竹が軋み、迫力満点で、巡行の見物のひとつです。
 御池通りから新町通りに入ると、一気に道幅が狭くなり、建物すれすれに山鉾が通ります。南観音山のある百足屋町に近づくと、囃子のテンポも速くなり、山の軌道をつかさどる車方(くるまかた)の熱も最高潮に達します。無事、定位置に到着するとどこからともなく拍手喝采が起こり、三本締めで巡行の幕が降ります。巡行後、あっというまに装飾品などは蔵に仕舞われ、骨組みになってしまいます。また来年の夏になるまで、南観音山の勇壮な姿は見ることができないのです。

 ・南観音山の巡行の様子を動画で見る
 (Windows Media Video 800kbps 640×360pix 音声あり 約13.5MB)

  


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